属人化していた設備の保全管理業務を一元化。 チームの経験値を見える化し、業務の平準化と効率的な業務体制の仕組みづくりを進めたい!

東芝環境ソリューション株式会社

業種:その他 環境再生エンジニアリング・PCB廃棄物処理事業、リユース・リサイクル事業など

一般家電や産業廃棄物などのリユース・リサイクル事業や廃棄物処理事業に取り組む東芝環境ソリューション株式会社様。今回「MENTENA」を導入いただいたのは、リユース・リサイクル事業部の中でも社内設備の安定稼働を支える、家電リサイクル生産技術担当グループ保全チームです。導入に至るまでの経緯や動機、導入後の展望などをお伺いしました。

課題

  • メンテナンス履歴をExcelファイルで管理。ファイル数も多く手間がかかっていた。

  • データ入力・管理に関する業務が属人化しており、業務平準化が必要だった。

  • 現場に行かなくてもラインで「誰が、どんなメンテナンス・修繕をしているのか」を把握できるようにしたかった。

効果

  • メンテナンス履歴だけでなく予定の入力ができるため、管理の未着手・完了が把握しやすくなった。

  • メンテナンス履歴の保存場所が一元化されたことで、データを探す手間が減った。

  • 修繕・メンテナンス履歴が一目でわかるようになり、属人化していた保全業務の経験をチームの財産として蓄積できるようになった。

属人化していた設備保全の業務平準化を進めたい

東芝環境ソリューション株式会社は、「リユース・リサイクル事業」「環境再生エンジニアリング事業」「環境マネジメント事業」を展開する総合環境ソリューション企業です。リユース・リサイクル事業部 家電リサイクル生産技術担当グループ保全チームでは、家電をリサイクルするための設備が安定稼働するための保全業務を担っています。突発的な故障への対応はもちろんのこと、計画的な保全工事の実施、不具合箇所の修理なども行なっています。

保全チームで管理しなければいけない設備は多く、メンテナンス履歴を入れていたExcelファイルも膨大になっていました。せっかく保全履歴や計画をデータ化していても、どこに何のデータがあるのかがチーム内で共有しきれず、属人化してしまっていました。そのため、せっかく積み上げてきた経験値をきちんと残し、どこに何のデータがあるのかを把握できる体制の構築や、データ一元化は急務でした。

また、保全のための予備品の在庫管理に関しても、効率化を図りたいと考えています。これまでは、修繕履歴を入れるExcelファイルとは別に、予備品を管理するExcelファイルがあり、修理やメンテナンス後にデータに反映するための手間がかかっていました。ファイルを探したり、複数のデータファイルに入力したりする手間を減らすことができれば、チームの業務も効率化されると考えています。

管理システム選定のポイントはコストと使いやすさ

現場で抱えている課題を解決する手段として、保全業務管理システムの導入を検討する際に、当社が重視したのが現場での使いやすさと費用面です。自社オリジナルのシステムを開発することも検討しましたが、開発費用が高額になることや、開発から導入までの時間がかかることなどが懸念事項でした。

「MENTENA」は、同業種の企業も導入していることから興味を持ちました。ゼロから自社で開発するよりも導入までのスケジュールが早く、導入・運用コストが抑えられる点に加えて、機能的なリクエストや不具合をどんどんアップデートしている点にも魅力を感じました。「MENTENA」は多くの企業が導入しているシステムということもあり、多くの経験値を元に改善されていく点に期待しています。

また、システム導入後も月1回の導入後サポートミーティングがあるなどアフターサポートが充実しているため導入時にも安心できました。Excel管理からMENTENAへの切り替えをするために、チーム内での周知と定着化が最初のハードルになりますが、アフターサポートがあるおかげで、気軽に相談できています。

「MENTENA」導入から本格運用まで

「MENTENA」の導入を検討し始めたのは2022年7月ごろです。1ヶ月のトライアル利用を経て、2022年12月から正式導入に至りました。

導入後、まずは工事案件や中長期計画など保全スケジュールの見える化に活用しています。完了した工事履歴もデータとして蓄積されていきますし、未着手・完了など保全履歴が一目でわかるようになりました。今後は、修繕履歴を積み上げていくことで、保全業務の経験値を一元管理。例えば新しいスタッフが加わった際にも、履歴をすぐに把握できるような体制づくりをしていきたいと思っています。

使い勝手においては、入力時の手間もそれほどかからず、とても使いやすい印象です。新しい人員が加わった際にも、故障や修理に対する対応の詳細がデータ化されていれば、技術的な資料としても参考になります。また、複数のExcelファイルの中から該当するデータを探す手間も減らせると感じています。協力会社の登録もできるため、保全工事の見積もり依頼や連絡先などがすぐにわかるところも便利です。

あらゆる情報を集約して、より使いやすい保全管理体制を

導入からまだ3ヶ月ということもあり、使いきれていない機能はありますが使いやすさへの手応えは感じています。設備保全において、故障しやすい箇所や不具合が出やすい場所が集中することはよくあることです。過去の修繕履歴や不具合履歴がわかれば、適切な対応や修繕計画への反映もしやすくなると期待しています。

加えて、今後は部品管理台帳を作成し、予備品の二重購入の防止や、在庫数の管理、保管場所の見える化も進めていきたいと考えています。現時点では、保全チーム内の共有ツールとして活用していますが、関係部署や協力会社などの現場への展開も検討しています。

東芝環境ソリューション株式会社

1961年創業。神奈川県横浜市に本社を置き、全国に分析センターや事業所を持つ総合環境ソリューション企業。リユース・リサイクル事業に加えて、環境再生エンジニアリング事業では大気・水質・土壌などの環境分析、工場などの作業環境測定などを担う。排出物管理・資源リサイクルなどを行なってきた知見を活かし、環境管理全般をサポートする環境マネジメント事業にも取り組んでいる。2001年から家電リサイクル法に基づく使用済み家電製品のリサイクル事業を開始し、2018 年には家電リサイクル1,000万台を達成。日本のリサイクル事業を支えている。

https://www.toshiba-tesc.co.jp//

一覧に戻る

お客様の導入事例

お問い合わせ

ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。
専門スタッフがさらに詳しく機能や不明点についてご説明いたします。
また、MENTENAは申込前に無料でトライアルいただくこともできます。