200以上の点検項目で管理が追いつかない!MENTENAの導入で保全業務の効率化が向上し、設備投資判断の意思決定が容易に。

金秀バイオ株式会社

業種:製造業 健康食品の製造・販売 ヘルス&バイオ事業

長寿県として知られ、薬草の宝庫といわれる沖縄。地の素材に徹底してこだわった健康食品の研究開発・製造販売を行っているのが金秀バイオ様です。同社は「MENTENA」の導入によって、従来よりも格段に的確かつ効率的な保全業務を実現させています。具体的にどのような課題があり、いかに解決していったかをお聞きしました。

課題

  • 工程数も機械も多く、200以上の点検項目数がある一方で、設備保全業務の担当者は2名のみ。修理対応で手一杯となり、本質的な管理業務に手が回らない状況だった。

  • 紙ベースで台帳を作成していたため、情報が散逸しがちで一元管理ができず、社内での共有や履歴をたどるのが困難だった。

  • 修理の要請など、現場の要望に合わせた“行きあたりばったり”の対応にならざるを得ず、設備投資判断の意思決定に貢献できる予防保全ができていなかった。

効果

  • 情報をクラウド上で一元管理できるため、社内の情報共有が容易になった。

  • 写真だけでなくPDFファイルもアップロードできるため、設備の仕様書もすぐ閲覧でき、迅速かつ的確なメンテナンス対応が可能となった。

  • 機械の修理・メンテナンス履歴を簡単にたどれるようになったことで、適切な予防保全が可能となり、予知保全の取り組みへの道筋も見えてきた。

管理台帳がバラバラに存在するため機械の“実態”が把握できない

金秀バイオは、オキナワモズクを用いた高純度のフコイダンのサプリメントなど、沖縄の素材にこだわった安全・安心な健康食品の製造・販売を行っています。確かな製品をお客様にお届けしたいとの思いから、原料の抽出から製品化、パッケージングまで自社工場で一貫生産しています。そのため、工程や設備の数はかなり多くなっています。
自社工場の敷地面積は約7,000平方メートル以上あり、「原材料製造」「製剤」「充填包装」と大きく3つのラインがあります。原料抽出設備、発酵・培養設備、抽出エキスの減圧濃縮装置から打錠装置、レトルトパウチ製造設備、顆粒の分包機に錠剤・カプセルを計数して瓶に充填する機械まであり、保全業務でチェックすべき項目数は200以上にのぼります。
この保全業務は2名で担当しているのですが、非常に大きな負担となっていました。というのも、各工程の現場から随時修理やメンテナンスの要請が入り、その対応を優先する必要があるためです。
さらに、機械などの情報がまとまっている設備台帳や作業報告書、ISOやGMPなどの認証関連の管理台帳がバラバラに存在していたので、それぞれの情報を紐付けることができず、一元的な管理もできていませんでした。

場当たり的な対応から脱却するため「MENTENA」を導入

会社の規模が小さいうちは、そうした場当たり的な対応でも大きな支障はなかったのですが、成長するにつれて徐々に厳しくなってきました。生産量が増えれば当然、設備の増強が必要となるとともに、品質管理も厳しくしなければなりません。そのため、保全業務を効率化しなければならないという焦りがありました。
品質管理に関しては、求められる水準が社会全体で年々上がっているとも感じています。象徴的なのが、ISOやGMPなどの認証機関によるヒアリング内容です。たとえばフィルターの交換頻度なども細かくチェックされるとともに、管理記録をしっかり残していないと指摘を受けます。

持続的に高い品質レベルを実現するには、保全業務を属人化させることなく、設備の状況を社内ですぐ把握できるようにする必要があります。資産管理の面でも、設備投資判断の材料として常に最新のものを用意しておかなくてはなりません。そうしたさまざまな課題の解決を期待して導入したのが「MENTENA」です。

PDFもアップロードできるため設備情報の一元化が可能に

「MENTENA」を使い始めてすぐに感じたのは、今まで保全業務で取り組んできたことだけでなく、「これが足りない」「こういうこともカバーしたい」と考えてきたことが、すべて網羅できるのではないかということです。
紙ベースで点検結果を記入し、Excelに入力するといった手間がなくなることの便利さはもちろん、予想以上に使い勝手の良さを感じているのは、設備の写真だけでなくPDFなどのドキュメントファイルが添付できることです。
先ほど言ったように、設備台帳や作業報告書などがバラバラに存在していたのですが、それらを設備ごとに紐付けられます。

機械だけでも相当数があり、担当者でもすべてを記憶するのは限界があります。これまではいちいち台帳など関係書類を引っ張り出して突き合わせており、見落としなどを憂慮する状態でした。そんなアナログかつ正確性も低かった業務が、全方位的に改善した形です。

コスト削減効果や的確な経営の意思決定を促す役割も

設備の情報が一元管理できることで、修理・メンテナンスの精度や質を向上する効果もあると考えています。それこそ、同じラインであれば1つの機械だけでなく他の機械と連携させて見る必要もありますし、過去の修理履歴をすぐにたどることができれば、修理の方向性も変わってきます。現状を俯瞰的に可視化できるようになったことで、より品質を高める方向の修理計画を立てられますし、修理にかかる期間やコストの削減にもつなげることができます。新たな製品の生産に合わせることもできるかもしれません。

また、点検業務が格段に効率化したことで、適切な予防保全が可能になるメリットは大きいですね。これまではいきなり不具合が出て稼働が止まることもあったのですが、データが蓄積されて的確に分析できるようになれば、「いつごろ故障する傾向があるのか」「どのくらいのスパンでメンテナンスが必要なのか」といったことがわかるようになり、最適な予実管理ができるようになります。そうすれば、結果として稼働率の向上とコストの最適化がついてきますし、設備投資の判断もしやすくなってスピーディかつ的確な経営の意思決定ができるようになると期待しています。

更新頻度の高さと手厚いサポートで高水準の品質管理をバックアップ

当初は保全業務にクラウドシステムを活用するという発想はなく、初めての試みでしたので導入に際しては少なからず不安もありましたが、MENTENAの担当者に丁寧なサポートをいただいたのですぐ払拭できました。導入当初だけでなく、定期的にミーティングを開いてくれるのもありがたいですね。やはり、こういったシステムは使っていくことで疑問点が明確になっていきますので、都度質問できる機会があるのは助かります。
機能のアップデートも頻繁ですし、新たな機能は毎回資料を用意して説明してくれるのでわかりやすいですね。今後IT周りのトレンドが変わっても心配なさそうです(笑)。当社も、海外への出荷数が東南アジアを中心に伸びているほか、EC販売も好調とおかげさまで業績が伸びていますので、高い品質を保持するための設備保全の重要性はさらに高まっていくと考えています。その頼れるパートナーとして、「MENTENA」の使い勝手が今後さらに良くなっていくことを期待しています。

金秀バイオ株式会社

1947年に創業し、現在では建設関連事業やスーパーマーケットなどの流通事業、ゴルフ・リゾートホテルなどの観光サービス業など多数の事業を展開する金秀グループ。その中の1社として、金秀バイオは沖縄の素材を活用した健康食品の研究開発・製造販売を実施。(財)日本健康・栄養食品協会よりGMP認定工場の認証を受けているほか、国際規格の食品安全マネジメントシステムISO22000の認証も取得している。

https://www.kanehide-bio.co.jp/

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