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公開日:2026.02.03

更新日:2026.02.03

タクトタイムとサイクルタイムとは?違いや関係性をわかりやすく解説

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目次

 

製造業でよく耳にする「タクトタイム」「サイクルタイム」の言葉。

難しそうに聞こえますが、考え方はとてもシンプルです。

 

結論からいうと

 

・タクトタイム:目標

・サイクルタイム:現実(実績)

 

のことを指します。

 

タクトタイムとサイクルタイムを理解することで、作業が効率よく進んでいるかを把握することができます。

本記事では、それぞれの意味と違いを整理し、現場での活用イメージを初心者向けに解説します。

 

タクトタイムとは?

タクトタイム:目標

もう少し細かくいうと「お客さまの要求を満たすために、どれくらいのペースで作ればよいか」

を表す時間です。

 

【ポイント】

・実際の作業時間ではない

・需要(どれだけ必要か)を基準に決まる

 

タクトタイムは、下記の式で求めることができます。

 

例)1日の稼働時間:8時間(480分)

・1日に必要な数量:240個

 

この場合のタクトタイムは、
480分 ÷ 240個 = 2分/個

 

つまり、2分に1個のペースで作れば、ちょうど需要を満たせるという意味になります。

生産の目標ペースを決める、人員配置やライン設計の基準にするといった目的で使われます。

サイクルタイムとは?

サイクルタイム現実:実績(実績)

もう少し細かくいうと「実際に1つの製品(作業)を完了するまでにかかっている時間」

のことです。

 

【ポイント】

・実際の作業時間である

・作業方法や熟練度によって変わる、実測ベースの時間

 

サイクルタイムは、下記の式で求めることができます。

 

例)作業者が1つの製品を完成させるのにかかる時間:2分30秒

 

この場合のサイクルタイムは、 2分30秒/個 になります。

別の考え方として、 一定時間内に作れた数量から求めることもできます。

 

たとえば、

・30分間で完成した数量:10個

 

この場合のサイクルタイムは、30分 ÷ 10個 = 3分/個

つまり、実際の現場では1個作るのに3分かかっているという意味になります。

 

サイクルタイムは、

・作業の遅れやムダを見つける

・改善前後の効果を確認する

 

といった目的で使われます。

タクトタイムとサイクルタイムの関係性

タクトタイムとサイクルタイムは、
「目標」と「現実」を比べるための関係にあります。

 

・タクトタイム:目標となる生産ペース

・サイクルタイム:実際の作業にかかっている時間

 

この2つを比べることで、作業のペースが需要に合っているか、どこに課題があるかがわかります。

 

サイクルタイム < タクトタイムの場合

サイクルタイムがタクトタイムより短い場合、作業は目標ペースよりも早く進んでいます。

この状態では、必要な数量は問題なく作れており、生産には余裕があります。

一方で、作業者に待ち時間が発生する場合もあります。

作業時間のばらつきを吸収したり、他の工程を手助けしたりすることで、全体の流れをよりスムーズにすることができます。

サイクルタイム = タクトタイムの場合

サイクルタイムとタクトタイムが同じ場合、ちょうどよいペースで作業が進んでいる状態です。

無理なく必要な数量を作ることができ、ムダな待ちや余分な作業も少なくなります。
機械のトラブルや作業の遅れが起きると、影響が出てしまうため、いつも通り安定して作業ができているかを確認することが大切です。

サイクルタイム > タクトタイムの場合

サイクルタイムがタクトタイムより長い場合、作業のスピードが目標に追いついていない状態です。

この状態が続くと、必要な数量を期限までに作れなくなり、残業が増えたり、他の人の応援が必要になったりします。
そのため、作業のやり方を見直したり、人の配置を変えたりして、作業時間を短くする工夫が必要になります。

押さえておきたい3つのポイント

①タクトタイム:目標のペース

②サイクルタイム:実際の作業時間

③大切なのは、2つを比べて考えること

 

この3点を押さえておけば、 タクトタイムとサイクルタイムの考え方はしっかり身につきます。

 

①タクトタイムは「速く作るための時間」ではない

タクトタイムという言葉から、「もっと急がなければいけない時間」と感じてしまう人もいます。

しかし、タクトタイムは作業を急がせるためのものではなく、
需要を満たすための目安のペースです。

タクトタイムを守る目的は、無理なく、安定して必要な数量を作ることにあります。

 

②サイクルタイムは「人の能力」だけで決まらない

サイクルタイムが長いと、
「作業者のスキルが足りない」と考えてしまいがちです。

しかし実際には、

 

・作業手順が分かりにくい

・ムダな動きが多い

・設備やレイアウトが合っていない

 

など、作業環境の影響も大きく関係しているかもしれません。

サイクルタイムは、人だけでなく、作業のやり方全体を見直すヒントになります。

 

③数字だけを見ず、現場の様子も確認する

タクトタイムやサイクルタイムは、数字で状況を把握できる便利な指標です。

ただし、数字だけを見て判断してしまうと、

 

・なぜ遅れているのか

・なぜ余裕があるのか

 

といった本当の理由が分かりません。

実際の作業を見たり、作業者の話を聞いたりすることで、数字の意味がはっきりしてきます。

数字と現場の両方を見ることで、より正しい判断ができるようになります。

よくある質問(Q&A)

Q.タクトタイムとサイクルタイムは製造業以外でも使える考え方ですか?

A.使えます。

事務作業やサービス業でも、タクトタイムは「処理すべき件数から考える目安のペース」、サイクルタイムは「実際の処理時間」として考えることができます。業種を問わず、仕事の進め方を見直す際に役立ちます。

 

Q.まず何から始めればよいですか?

A.最初は難しく考えず、

「今のサイクルタイムはどれくらいか」を知ることから始めましょう。そのうえで、タクトタイムと比べてみると、改善のヒントが見えてきます。

 

Q.サイクルタイムとタクトタイムがぴったり合っていないとダメですか?

A.最初から完全に合わせる必要はありません。
まずは「どれくらい差があるか」を知ることが重要です。その差を少しずつ縮めていくことが、改善活動につながります。

まとめ

タクトタイムとサイクルタイムは、現場の状況を理解するための基本的な考え方です。

 

タクトタイムは「どれくらいのペースで作ればよいか」という目標を示し、サイクルタイムは「実際にどれくらいの時間がかかっているか」を表します。

この2つを比べることで、生産が需要に合っているか、どこに改善の余地があるかが見えてきます。

 

まずは難しく考えず、現状を知るところから始めることが、改善への第一歩です。

 

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